今回で4回目の来訪となる東京ポルシェエクスぺリンスセンター(略してPEC)。世界に10拠点、27年にはシンガポールにもでき計11拠点に。PECの構想はシンプルでポルシェのドライビングを楽しんでもらというもの。
イギリスのシルバーストーンを皮切りに10拠点目に選ばれた東京(千葉県木更津市)、それだけ日本市場はポルシェにとって重要な市場ということだろうと思われる。
東京PECではマカン・ボクスター~911GT3RSまで幅広い車種をラインナップしており各車種でプロドライバーの隣で走りも体験するのもよし、自身でハンドルを握ってもよし。また間口を広げる意味でふるさと納税で軽い乗車体験をしてランチするプランするなど選択肢が多数ある。
ポルシェエクスぺリエンスセンターの玄関受付にて992GT3RSの同乗走行申し込みを済ませ(当日受付もOK)、時間になると乗車ピットへ案内される。既に992GT3RSが横付けされていた。クレヨンカラー+バイザッハパッケージを身にまとっており、いかにも速そうな外観だ。もっと外観を舐めまわして見たいが同乗走行時間枠が決まっているようで即されてパッセンジャーシートへ体を滑り込ませる。
ちなみにスペックは以下のようで、レーシングカーさながらである。
- 形式:4.0リッター水平対向6気筒自然吸気エンジン
- 最高出力:525PS (386kW) / 8,500rpm
- 最大トルク:465Nm / 6,300rpm
- 最高エンジン回転数:9,000rpm
- 駆動方式:後輪駆動
- トランスミッション:7速PDK (ポルシェ ドッペルクップルング)
ロールバー及びバケットシートにより剛性感及びエンジン振動が腰に伝わる。ドライバーからシート位置をしっかり合わせるようにアドバイスを受ける。恐らくそれほど横Gがすさまじいのだろう、足をつっかえ棒のごとく体を支えられる位置へシートを合わせる。
早速ドライバーがガッコっとギアを入れ走り出す。
走行コースは完全クローズドで全長2.1Km、長いストレートは持ち合わせてないが途中ニュルブルクリンク・カルーセルコーナー、ラグナセカ・コークスクリューコーナーを模したコーナーがありエキサイティングなコースである。コースインを含め3周。
992GT3RSと992カレラを比較しながら記載したいと思う(ただしドライバーは異なる。)
コースインしてすぐはタイヤを温めるためゆっくり走行し、2周目から本気走行へ入る。最初の2つS字コーナー飛び込みはほぼブレーキ無し(一方カレラはブレーキ時間を感じられる)。ダウンフォースを生かし100km/h以上で駆け抜ける(カレラは100km/hには届かない)、ドライバー曰くダウンフォース乱すとコースアウトするとのこと、確かに腰部位に横Gを感じる(カレラは頭に横Gを感じた)。
次にカルーセルだがサスペンションが固く段差が直に腰に響く。(カレラはもっと柔らかいしタイヤのたわみも感じる)、ただし速度はカレラとそう変わらない。
左の緩いコーナーは軽く160km/hを超える、コース幅も狭いため相対的に非常に速く感じる(カレラよりも10~20km/h速いペース)。正直コースアウトの恐怖すら感じる。次のコークスクリューが迫ってくるとブレーキングに入るが、かなり遅いブレーキングで強烈なGが腰に掛かる。160km/h➡60km/h程度まで一瞬で車速が落ちる。やはりブレーキはカレラと比較にならないほど強力、ダウンフォースの影響もあり、ブレーキング初期の効きはあきらかにGT3 RSに軍配があがる。カルーセル自体の速度は60km/hと遅くカレラと同等の速度。
カルーセル立ち上がりはNAの心地よいエンジンサウンドが社内へ響きわたる。昨今の騒音規制が厳しい時代によくも車検が通るなというレベル。吸気音よりも排気音がしっかり聞こえてくるのも良し。(カレラではここまで車内へ響かない)
最終コーナーを140~160km/hで駆け抜けて終了。
ストレートが少ないコースであったため逆に横Gをずっと感じられGT3RSを堪能できた。またカレラは頭に横Gを感じたがGT3RSは腰に横Gを感じ、それだけ慣性モーメント軸が車体下部にあることを示していたと推察。
正味6分でこの金額は高い、しかし今や中古車価格で4000~5000万円で一生のることがない992GT3RSを体験することができるとなると、良い体験だったのではと思う。
0 件のコメント:
コメントを投稿