Ferrari Racing Days 2022 in Suzuka -(1)の続きです。
フェラーリ駐車スペースから、レセプションへ向かい受付を済ませます。
レセプションからパドックへ向かう途中、Ferrari488GT3Evoを展示していました。Ferrariらしい、レース起点で始まった会社ということをイメージさせる演出。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEgZ2vxe3oWbf2xlPMy768xkN3MyWw2irkYVW-EVuXaz6-A1F-DgoJ9q545UMt7yCkPVjFw6tg242AoUbRmlPk65EYrE0HQED7_FXW8qTv-ljOL-eFypAEuNcD2dzLhCEEDSlqC57UpqkbvjHq20mL4VFxQRRxAhUCNScCAYPd7hwgp329FH_NefXB_C/s320/IMG_1583_1.JPG)
まず、目に飛び込んできたのは、288GTO(赤)、F50(銀) 、La・Ferrari(黒)の3台。これだけで十数億は下らないと思われます。
銀色の車体であるF50は、1995年ジュネーブショーで発表されたフェラーリ創業50周年記念モデルであり、世界限定349台。希少車であるが、そのデザインからF40に比べ、長らくの間、中古車取引価格は低迷した過去を持っていますが、最近では、取引相場が上昇傾向にあります。リーマンショック時は、約5000万前後と記憶していますが、現在では、状態次第で約5億前後で取引されているようです。
価値を押し上げている1つの要因として、F50搭載されるパワートレイン。1992年に出場したフェラーリのF1「F92A」に搭載されるV12、バンク角65度、3.5Lエンジンを流用したことにあると思われます。排気量は公道で必要なトルクを得るため4.7Lにボアアップされているとはいえ、F1エンジン搭載するマシンは、そうありません。
下の画像の手前に写っている車両は、Ferrari FXX K Evo。全世界で32台限定生産であり、日本割り当てはたったの5台、フェラーリレーシングデイズだからこそお目に掛かれる車両と思われます。この、Ferrari FXX K Evoはサーキット専用車両、しかし、どのレースレギュレーションにも当てはまらないため、レースに出場することできず、こういった機会でのみ走行可能。走行には、イタリア本国からエンジニアが立ち合い、初めて走行できるようです。
目的は、「XXプログラム」と呼ばれる走行データ取得プログラムであり、得られたデータはフェラーリの市販車へフィードバックされ、より良いフェラーリが作られるというもの。
元なるのは市販車であるLa Ferrari、そこからXXプログラムのために、レーシングカーバージョンであるFXX Kが制作され、さらにFXX Kからエアロダイナミクスを進化させたものが、FXX K Evoとなります。
ラ・フェラーリが963馬力と途方もない馬力ですが、さらにFXX K / FXX K Evoでは1050馬力と+87馬力アップされています。
鈴鹿サーキット、パドック裏の駐車場は400~600台くらい停められそうですが、ほぼフェラーリで埋まっており、圧巻の光景。
この、812GTSは、フェラーリではめずらしい、濃い緑(カタログのVERDE BRITISH カラー? )ではありますが、妖艶なボディラインと非常にマッチしています。812の頭文字の8は、このクルマの最高出力である800馬力を意味し、個人的にはここまで来たかと、1990年代では、エンジンブローと隣り合わせのチューニングカーが出せる馬力と認識しています。
こちらは、ビアンコのF12tdf。世界限定799台にも関わらず、今回、計3台見ることができ、至福のひとときを過ごせました。
このF12tdfは、フェラーリ初の後輪操舵システムが採用されたことが有名です。780馬力を受け止める後輪に操舵システムと取り入れるに、フェラーリのエンジニアは、試行錯誤し苦労したのではないかと思います。ちなみに、後輪操舵のことを「バーチャル・ショートホイールベース2.0システム」というらしい。
こちらは、ロッソコルサの599GTO。ベースとなる599から+50馬力の670ps。
![](https://blogger.googleusercontent.com/img/b/R29vZ2xl/AVvXsEg8blcZGi-ciu_Y5qLg9F_dnmZekh120ejwl6-ErE-3zqVO10OAC7J7L4RXJzVrHCAQWoRrkIVjYuuxZNudoaRbpUWDcPySEf06S0MNW-fEci8C01yi3YXqyghNGDFEZAFKWno_54HsRvnGbAqJewHoy4O1k5NNu6eaNsa1AT5pTKxewwjDpdUcvGsl/s320/IMG_1505_1.jpg)
812コンペティツィオーネ。特別展示会場にも、もう1台、ビアンコフジカラーを身にまとった車体があり、世界限定999台のうち、2台が鈴鹿サーキットにあるという事態に。(この時はまだ納車始まったばかりと考えられ、日本にコレクターがこれほどいるのか驚いた)
812superfastをベースとしているが、エンジン内部まで専用部品が使用され、トルクはベース車両から71.8→69.2N・mとダウンさせるかわりに、回転数を8500rpmから9250rpmへ引き上げることで、馬力は800ps→830ps(+30ps)を実現。恐らく、ショートストローク化させ、超高回転型エンジンに仕上がっていると推定される。
また、ピストンヘッドには、DLC(ダイヤモンド・ライク・コーティング)を施し、摩擦係数を減らしている模様。ここまでくると、レーシングエンジンにも思えます。
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