- 時代はカーフェアリング
- フェラーリ・テスタロッサで考えてみる
- やはり利益をえるには厳しいようだ
コレクタブルカーを共同所有するといった新たなサービスを提供している株式会社RENDEZ-VOUS(ランデブー)。昨今のクラシックカーの高騰により、個人では手を出しにくくなった状況を逆手にとり、共同で資金を出し合い一定期間所有、楽しんだのち、売却。もし購入価格より値が上がれば資金提供者同士で分け合う。といったサービス内容。このサービスはアリなのかナシなのか検証してみました。
さきに結果を申しますと、今のタイミングではない。と判断
サービス内容ですが、値上りを見込めるクラシックカーを最大8人で共同購入し、共同購入者は、年間12日(制限距離100㎞以内)ドライブを楽しめる。維持管理・陸送はランデブーが負担するといったもの。例えば、4000万円する個体であれば、1/8(500万円)の出資で、年12日のドライブが楽しめるというもの。
サービス提供している株式会社RENDEZ-VOUS(ランデブー)に関して、クラシックカーは個人間取引が多く、良好な個体を引っ張ってこれるか重要なファクターとして、その業界での人脈ですが、CEOの浅岡さんは、DeNA在籍中に個人間カーシェアリングAnycaサービスを立ち上げた方で、こいったサービスには知見豊富と思われます。もうひと方、山田さんはHOC(平成生まれ限定のスーパーカーオーナークラブ)立ち上げ、ZOZO創業者前澤さんのスーパーカーイベント参加など、クルマ好きであり、その手の分野で人脈がある方で、その部分はクリアでしょうか。
次に、投資としての側面ですが、例えば、サービスの第1弾であるフェラーリ・テスタロッサ(既に受付終了)は、1989年製で15,875㎞走行の個体を、¥27,400,000(維持管理費込み)で共同購入しているようです。カーセンサーを見渡すと類似個体で2000万円前後であり、個体としては少し高め。HPには売却タイミングは1年としているため、値上がりは厳しいかもしれません。フェラーリは、スペチアーレモデル(限定生産)は1年でも高騰する可能性ありますが、テスタロッサは一般モデルであり、1~2年での大幅値上がりは期待できないと思われます。
HPには、車両売却時の分配金シミュレーションがありますので、少し触ってみたいと思います。メンテナンス費用があるため、値上がり0%でも-40万円から開始のようです。
まずは、リアルに計算します。フェラーリはリセールバリューがいいと言われていますが、それは発売間もない人気車種か一部限定車に限り、私のフェラーリモデナであれば、約20%下げているため、それを基準に計算すると、「-¥1,013,800」となりました。ただし、フェラーリの維持は高額であり、私のモデナも貸しガレージ、保険、車検費用など含めば、年100万円程度であり、妥当かもしれません。
ただし昨今のクラシック高騰は異常であり、NY市場も異常な動きえおしており、1年後は一寸先は闇を考えており、もっと値下がりの可能性も。
次に、+20%になった場合は、「+¥10,960」となりました。メンテナンス費用があるため、利益得るには厳しいようです。
もう1つの側面である、所有者特権の年12日(100㎞以内)ドライブに関して。12日は少ないと思われるかもしれませんが、フェラーリとしては十分すぎるほど。いや、そんな使わないかもしれません。私の経験から、子供も2歳と小さいこともあり子育てが忙しく、フェラーリの収まている貸しガレージには年20回ほど、ドライブとなれば年5~10回ほどで収まっています。月1回ドライブできるこのプランは十分魅力的だと思います。少し気になる点としては、車両保管場所が群馬県であること。陸送は別途料金発生とのことで、遠方の方は金額確認したほうが良いかもしれません。スーパーカーの陸送は保険料が高額のため、思ったより高くつく可能性があります。
以上から、コンテンツは面白く、金額的にも十分検討範囲ですが、もう少しクラシック市場が落ち着いたら考えたいかなと思います。
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