パドックのマシン達を見た後は、パドック後ろに設けられたテーマブースへ。テーマブースと勝手に呼んでいるのですがパドックの後ろの駐車場へ簡易テントを設けてその年のテーマに沿った展示がなされているちょっとした博物館との認識をしています。今年は「フェラーリ・チャレンジ」と「フェラーリ・クラシケ」がメインテーマ。
左がチャレンジ、右がクラシケ。ライトアップされた標識に沿って進みます。おしゃれ。
まずは、フェラーリ・チャレンジエリアへ。曲がると短いですが通路があり、側面には歴代チャレンジマシンのイラストが。気分が高められます。
通路を進み右に曲がると、本物のチャレンジマシン達が展示。「348」、「355」、「430」の3台。スペースの問題か「360」、「458」の姿が見えず少し残念である。
「348チャレンジ」個人の持ち物だろうかリアにはナンバープレートが装着されていた。この時はもちろんマニュアルトランスミッションであり、シフトチェンジ時の技量でも順位が結構変化したのではと思う。
「355チャレンジ」こちらは色はネロでホイールまでブラックで非常に引き締まった車体が展示されていました。こちらもマニュアルトランスミッションで確か355までが市販車に専用キットを装着してチャレンジレースカーとして出場しており、360からワンメイクレースーカーとして最初から発売されたと記憶しています。
「430チャレンジ」どこかのディーラーで保管されている車体なのか非常にシンプルなデザインであった。こちらはマニュアルトランスミッションでなく360チャレンジから継承されたF1マチックでシフトチェンジする仕様となっています。
少し通路を戻り、次は「フェラーリ・クラシケ」エリアへ
クラシケエリアにも3台のマシンが展示されていました。「クラシケ」とは2017年から始まったフェラーリ公式の認定システムであり、その車両がフェラーリ工場から出荷された状態であることを証明するというもので、コレクターズカーとして名高いフェラーリならではであり、例えば250系など非常に高価な車両では事故車を2台あわせて1台の車にしてしまうなどの事例があり、工場出荷時をフェラーリ本社が認定するとその車の価値は非常にあがります。
認定の仕方はいろいろあり、360系など比較的新しい車は各ディーラーで車体番号とエンジン番号などを調べ本社へデータ送信し、合致すればあとは外装などを写真で撮影し社外エアロなど使用されていないかを鑑定する車体が日本にある状態で認定する方法と、250系など古い個体はイタリアへ送付し、当時のエンジニア達が過去の記憶や資料を元にオリジナルかチェックする方法がある。
「512 BBi」、45年以上前に作られた車両とは思えないほど外装はきれいであり、昨今のカーコーティング技術が発達したとしても非常に苦労されているのではないかと思われる1台。このくらいの年代になるとフェラーリ・クラシケの効果で売却時に「プラス」になると思われる。
「365 GTB4」、「フェラーリ・デイトナ」の愛称で親しまれ初期型であれば製造されてから55年と歴史あるフェラーリ。V12エンジンをフロントに収めたモデルであり以降、V12モデルは512のミッドシップモデルへ引き継がれ、V12エンジンがフロントへ戻ったのは550マラネロであった。
「250GT Berlinetta」、発表されてから64年が経過するモデルであり、V12エンジン2953ccから発生するパワーは280psであり当時としては非常に高スペックで最高速は286km/hとカタログには記載があります。
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